近年では北海道または札幌名物の一つともいわれています。
1970年代初頭に、「アジャンタ薬膳カリィ本舗」がスープ状のカレーを出したのが札幌におけるスープカレーの始めとされています。
これ以後もスープ状カレーを出す店はいくつか誕生したが、それぞれ「スリランカカレー」「インドカレー」等の名称で営業しており、開業の経緯やカレーのスタイルも異なり、スープカレーという名称や概念が当初から一般的だったわけではない状態でした(1993年に開店した「マジックスパイス」が店舗としてはじめてスープカレーの呼称を使用したと言われています)。
ところが90年代中期以降になると現在のスープカレーの隆盛を支える店が多数開店し、この頃からこれらのスープ状カレーは、「スープカレー」として、いわゆる「ルーカレー」とは異なる独自の食のジャンルとして認識され始めました。
当初はややマニアックな存在であったこれらのカレー店の評判が一般にも普及することにより、21世紀初頭に至ってスープカレーは札幌市を起点に爆発的ブームを巻き起こしました。
今や、人気は札幌ラーメンよりも上と言われています。
現在北海道内ではスープカレーを出す店が数百店あると言われています。
ブームの背景には、スープカレーが比較的若い年齢層の社会人や学生の間で男女を問わず大きな支持を受け、口コミ的に普及していったことが考えられます(店舗スタイルに洒落たものが多いのも女性客に受けた一因だろう)。
またマスメディアが札幌・北海道の新名物としてスープカレー店を積極的に採り上げたことも影響していると思われています。
スープカレーは、日本で一般的に普及しているカレーライスと異なる風味をしています。
通常のカレーのようなとろみは無く、スープ状のさらさらした食感で、ややインド南部や東南アジア諸国のカレーに近いです(厳密には同じではない)。
多くの場合、飯は別皿に盛り付けられて供されます。
近年北海道ではスープカレーがブームになるにつれ、欧風のカレーをスープ状としたものやタイカレーもスープカレーの一種として認識されることが多くなりました。
一度、食べてみる価値あります。
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