野幌森林公園(のっぽろしんりんこうえん)は、石狩平野中央部の野幌丘陵に設けられた北海道立自然公園であります。
江別市・札幌市厚別区・北広島市の3市にまたがっています。
広い天然林を中心に、自然と歴史に接するための施設が付属します。
公園面積は2,051ヘクタールで、このうち78%を占める国有林は「昭和の森野幌」として、自然休養林に指定されています。
森林の全体を野幌原始林と呼ぶことも多いが、現在は野幌原始林として特別天然記念物に指定されている部分は野幌森林公園に含まれていないです。
クマゲラをはじめとする希少な生物が生息しているが、近年アライグマの野生化などによる在来生物への悪影響が懸念されています。
施設
公園面積の大部分は江別市にあるが、公園事務所などの施設は札幌市側に建造されています。
公園の主要施設は森林そのものである。樹木約170種があり、野草400種以上、野鳥約140種、昆虫1300種など多様な動植物が観察されている。原始林と呼ばれるが、人の手が入っているので厳密には天然林にあたります。
北海道百年記念塔は、開道百年を記念して建てられた高さ100メートルの塔であります。
内部に展望台があります。
北海道開拓記念館は、主として北海道の歴史を扱う道立の博物館であるが、スタッフには自然史系の学芸員も配置されている総合博物館であります。
後述の開拓の村から少し離れたところにあり、運営も別であります。
北海道開拓の村は、北海道の開拓時代の建造物を移築保存する野外博物館で、財団法人北海道開拓の村が運営しています。
建物の中には開拓の歴史に関わる展示があり、馬車鉄道・馬橇を運行しています。
平成15年度事業報告書によると、2003年度の年間利用者数は21万8929人でありました。
周辺
当初周辺は農地だったが、その後の札幌都市圏の拡大に伴って、1980年代以降JR函館本線沿線にあたる西側・北側で市街化が進みつつあります。
公園の豊かな自然環境を背景にした住宅街が形成されているほか、縁辺部には大学から小学校までの学校、官庁・企業の研究施設が多く立地しています。
野幌総合運動公園が北に隣接しています。