本場・札幌では各店において独自に考案された多種多様なスープカレーが供されているため、これといったスープカレーの定義は存在しないが、(一般的)調理法などいくつかの点で、他地域のスープ状カレーと異なる点があります。
まず、小麦粉などでとろみをつけないです。
従って、ルーカレーを出汁で延ばしたようなものという認識は正しくないです。
次に、スープカレーのスープは、大量の水に、鶏や牛、豚などの動物の骨や野菜などで出汁をとったスープをベースに各種スパイスを加えて作られます(店によっては昆布や鰹節などの和風食材も使用します)。
このスープストックに、別に作ったスパイスペーストを合わせていきます。
この製法については、西洋のスープ料理やラーメンの影響を指摘する説もあります。
スープは店によって濃度の低いものから高いもの、とろみの強弱など幅広いが、水をあまり使用しない北インドのカレーと比べると、さらさらとした食感のものが多いです。
また、大ぶりで多様な具材も、大きな特徴であります。
煮込んだり素揚げされた人参、南瓜、じゃが芋、ピーマン、オクラ、玉子、しめじなど数多くの野菜が、チキンレッグやポーク角煮やラムなどの肉類とともに具材となっています。
他には、魚介類の出汁をスープに加え、えびやほたて、いかなどの具材が入るシーフードカレーや、スパイスペーストにトマトを使用し、鶏や牛、豚などの動物の骨や野菜などの出汁と合わせたトマトベースのスープカレーも多く見られます。
これらの具材はスープと別工程で調理されることが多いです。
この点、油やスパイス、具材を段階的に単一の鍋に集中し一体化させていくインドやスリランカのカレーとは異なります。
スープカレーでは、大きめの具材を別に調理して最後にスープに馴染ませるため、具材個々の主張が強いです。
このため、スープの味以外にも具材の多彩さやおいしさが、スープカレー店の人気を左右する重要な要因になっています。
人それぞれ好みがあると思います。
スープカレーは、肉系、野菜系、魚介類系などに分かれ、自分が好きなタイプのカレーを楽しむことも出来るカレー それが、スープカレーのいいところかもしれませんね。
札幌には、いろいろなスープカレーの専門店があります。
自分の好きなスープカレー探しをするのもいいですね。
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