ウトナイトー、ウトナイ沼などとも呼ばれています。
なお、アイヌ語で「トー」は沼、湖を指します。
ウトナイ湖 は南流する美々川が勇払川に合流する地点の1kmほど北にあります。
周囲は低湿地が広がり、沼が点在しているが、ウトナイ湖はその中で最大のものです。
ウトナイ湖周辺には、タヌキモやヒシなどの水生植物群落が見られ、周辺にはマコモやヨシの群落、ハンノキ林が広がる。マガンやハクチョウなどの渡り鳥の中継地ともなっており、250種以上の鳥類が確認されている。
1981年、湖周辺の5.10km2の範囲が、日本野鳥の会によって日本初のバードサンクチュアリに指定され、翌年には国指定鳥獣保護区特別地区にもなっています。
1991年には日本で4番目のラムサール条約登録湿地となりました。
交通アクセスとしては、湖の西側を国道36号が通過しています。
車での所要時間は苫小牧市街から約25分、札幌市から約90分の距離です。
新千歳空港と苫小牧駅、苫小牧港を結ぶ路線バスもウトナイ湖のそばで停車します。
また、日高自動車道の沼ノ端西インターチェンジにも近い場所です。
新千歳空港への南からのアプローチでは湖の真上を通り、オオハクチョウの飛来期にはその姿が白い点として視認できる場所としても有名な観光名所であります。
鉄道での最寄り駅はJR千歳線の植苗駅になるが、各種施設のある北西岸へは徒歩ではかなり遠いのであまりお勧めはしません。
ウトナイ湖は、やはり車でドライブという方にお勧めスポットですね。
ウトナイ湖は、面積 : 2.21km2、周囲 : 約9km、湖面標高 : 約5m、最大水深 : 1.3m、平均水深 : 0.6m です。
観光としては、マガンやハクチョウの集団飛来地であります。
渡りの季節には数万羽が飛来します。
また、個体のいくつかはこの地で渡らずに過ごしており、一年を通して観察できます。
冬季は大部分が結氷するが、給餌を行っていることもあり一定数がこの地にとどまっています。
湖畔には環境省のウトナイ湖野生鳥獣保護センターがあります。
かつてユースホステルもありましたが、2005年9月30日をもって閉鎖されてしまいました。
ウトナイ湖には、宿泊施設がありませんのでドライブコースの1つとして、行かれるのがいいと思います。