稚内市開基百年記念塔・北方記念館(わっかないしかいきひゃくねんきねんとう・ほっぽうきねんかん)は、北海道稚内市にある展望塔、並びに記念館の名称です。
稚内公園内にあり、地上部は二階建ての記念館、その上に稚内市や周辺の海、島を望むことが可能な展望塔が聳え立っています。
建物は記念館と塔が組み合わさってできており、頭頂部の展望台まで小さなテレビ画面付きのエレベーターが設置されています。
所在地は北海道稚内市ヤムワッカナイ。
記念館・塔が建設されたのは1978年であります。
これは1879年に現在の宗谷地方へ宗谷村が設置され、役所などが正式に置かれた同年を稚内市の開基としてから100周年を記念し建てられたものです。
稚内はその後1949年に市として市制がひかれ、これが北海道内で14番目となります。
1978年7月1日に稚内市は開基百年、市政の執行より30周年を迎え、稚内公園にある丘陵へ建設されることとなりました。
記念館が位置する場所は海抜170メートルの丘であり、塔は地上80メートルの高さの鉄筋コンクリート製であります。
地上1階部と2階部に北方記念館が置かれており、内部は主に稚内市や北海道北部に関連した資料が展示されているほか、樺太に関連した資料もあります。
また、各コーナーに分かれた内部はテーマ別で構成されており、日本とロシアの友好を打ち出したものや自然・動物などを題材にしたコーナーが特徴であります。
塔頂部の展望室は地上70メートルの高さに位置しており、四方をガラスで囲まれています。
天気の良好な日には稚内市の周囲に広がる海が見えるほか、周辺の利尻島・礼文島および北に位置する樺太も見ることが可能であります。
また、南側はサロベツ原野や宗谷海峡も位置しており、展望室内は有料の双眼鏡も設置されています。
記念館および展望塔が開館となるのは通例4月下旬からであり、10月末には閉館となります。
営業時間は午前9時から午後5時、入場料は400円(中学生以下は半額)であります。
同じ稚内公園内には氷雪の門や九人の乙女の像が位置します。